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平成15年11月20日、弊社の会長 中田重雄が、厚生労働大臣より
「卓越した技能者」(現代の名工)として表彰されました。
ここに、その紹介文を掲載させいただきます。

 

中 田  重 雄 表具師

 

【なかだ しげお】

昭和8年1月25日生、70歳。足利工業高校機械科卒後、東京・小野表具店入社。36年、家業の中田表具店に入社、55年、有限会社「なかだ表装」に組織変更、社長に就任。平成14年、「ナカダインテック株式会社」に変更、会長に就任して現在に至る。

圧巻、佐野厄除け大師の大壁画修復

 表具師三代の家系に育ち、先代が開発した技能をすべて受け継ぐとともに自分自身も創意工夫を重ね、現代表具・襖・壁装に他の模範となる総合技能を確立しました。中でも表装分野では第一人者と言われます。

 古画、古文書など美術品の修復は極めて高度な技術が要求されます。水洗い、同質紙による欠損補修、切り継ぎ、裏打ち、下地貼り、表面仕上げ・・・と息の抜けない工程が続きます。

 中田さんは、佐野厄除け大師・惣宗寺の「唐獅子の図」大壁画修復を昭和61年から4年がかりで見事になし遂げました。狩野洞益の落款がある貴重な文化財です。更に同寺書院大襖、宝竜寺和光殿の特大襖、大聖院の涅槃図など多くの文化財修復も手掛けています。

リトグラフの表具仕立てに成功

 また、佐野市博物館や須永文庫の所蔵品修復にも技能を発揮していますが、中でも数十点に及ぶ田中正造の書簡修復保存事業は特筆されます。田中正造は言うまでもなく日本の公害の原点である「足尾銅山問題」に一生を捧げた政治家。歴史的史料価値も高いと言われます。

 中田さんは、こうした文化財修復ばかりでなく、現代表装の開発、開拓に力を注いでいます。

 機械と伝統技能をマッチングさせ、それまで不可能とされてきた洋紙系リトグラフの表具仕立ての製品化に成功しました。市場拡大、能率増進に大きく貢献しています。

 また後進の育成では職業訓練指導員、一級技能士として多くの講習会・研修会を企画、開催して指導に当たっています。県シルバーセンターで高齢者教育も行っています。

 さらに業界の発展にも力を尽くしてきました。現在、全国表具内装組合連合会中央ブロック連絡協議会の専務理事・事務局長として栃木大会を開催、各地の新しい技能・技術の吸収・交流に務め、業界全体のレベルアップに寄与しています。